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ベルギーの男の子

2016年04月24日
渋谷のファーストフードでコーヒーを飲みながら台本を確認していると、隣の男の子がおずおずと笑顔を向けてきました。
Tシャツ姿の男の子。
体が大きいから気付きませんでしたが、顔はあどけない10代のそれ。

「…。」

話したそうな、遠慮しているような沈黙。

「旅行ですか」
「ええ!そうです。」

「どこから来たのですか」
「BELGIUM!」

おお。珍しい。
「ベルジ(ゥ)ム」という発音が奇跡的に聞き取れました。
今やFIFAランキング1位のサッカー最強国!!

しかし、この子一人旅かしら。

そそくさと荷物をまとめて立ち上がりました。
「いい旅を」
「ありがとう。あなたもいい一日を」

ちょっと感動した。
すかさずこういう言葉を返せる男の子が素敵でした。
こんなこと初めて言われたかもしれません(あるいはとても久しぶり)、いい気持ちでした。

まだなんとなく話したそうな雰囲気を漂わせながら、階段を降りていきました。
左手に「JAPAN」と書かれた本をぎゅっと握って。

なぜ日本を選んだのでしょう。
親の方針で一人旅をさせているのでしょうか。
あれこれ勝手に想像。

学生の時、まだ東西に別れていたベルリンへ向かう列車のコンパートメントで、向かいに座っていた親子連れの5歳くらいの男の子が母親の顔を伺いながら、恥ずかしそうに私にサンドイッチをくれたのを思い出しました。マティアスくん。今頃32,3歳。

男の子の一生の宝物になるような旅になって欲しいものです。
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