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加賀美幸子アナウンサーと「源氏物語」

2015年05月28日
日本語教師をしている(以前共演した)知人が参加している日本語の研究会で開かれた
加賀美幸子アナウンサーの講演にお誘いをいただき出席しました。

「源氏物語」について興味深いお話でした。

テレビで馴染んだ柔らかい語り口。第一声で会場が柔らかく包み込まれました。

語り口は柔らかいですが、源氏物語への思いがあふれ出て止まりません。
「ここが好きなんです」という言葉が何度も出ます。

孔子や老子をよく学び、風諭(直接にではなく、文学によって世の中のことを諭す)ということを言った一条天皇の世だったから、中宮彰子に仕える紫式部や中宮定子に仕えた清少納言が才能を発揮できたこと。

日本の古典は、全体の長いストーリーよりも場面場面が面白い。だからどこから読んでもいい。(これは、以前「平家物語」のリーディングに参加したときになんとなく感じました。)

漢詩を読むと古典がよく分かる。「奥の細道」でも引かれている。
古希という言葉も、「古来希なり」の後があるのでそこも是非目を向けて欲しい。

源氏物語は、光り輝く一人の男(光源氏)を真ん中に置いて、それに惹かれる様々な女性が描かれる作品。

源氏物語には795首の歌がある。歌にこそ心が書かれている。歌を読んで欲しい。文章はあらすじ。

古典は、原文で声に出して読んで、調べ、響き、ゆたかさを楽しんで欲しい。紙が希少だった時代、話して聞かせたはず。

紀元前500年(日本は縄文時代)の孔子を通して、文学によって中国の歴史に思いをいたすことができれば素敵だなと思う。

などなど書き尽くせないほど、深く広い知識と、それを伝える言葉が溢れました。

講演は、一分違わず1時間半で終わりました。流石です。

古典を読むきっかけを与えて頂いた気がします。

古典の中では、現在と重なる世界が繰り広げられていた。お勉強として読むのでは無く、古典を通して現在が見えてくるともおっしゃっていました。
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