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『雨のワンマンカー』団地行きバス

2011年09月30日
館ヶ丘団地バス停
『雨のワンマンカー』に乗りました。

いや、私が勝手にこれだと思っているバスです。
「甲州街道から町田街道に曲がったのは分かったよ」という台詞から、
高尾駅からバスで15分程の館ヶ丘団地がモデルではないかと勝手に決め込み、会社員の帰宅時間に合わせて出かけました。
Wikipediaによると「1975年(昭和50年)3月頃館ヶ丘団地の入居がはじまる。」とあります。『雨のワンマンカー』のワンマンカーが書かれたのは翌年の1976年。やっぱりここがモデルではないでしょうか…。

新宿から1時間ほどかかって18:00頃高尾駅到着。とっぷりと日は暮れました。新宿とは違いあたりは真っ暗。大きなビルもなく空が広い。薄暗い空に山の斜面が黒く広がります。1976年当時は駅前にはもっとお店も少なく、バス停しかなかったのではないでしょうか。団地と駅の間を結ぶためのバス。

バス停で待つこと10分ほど。14,5人の列ができました。お母さんと赤ん坊の親子連れが一組程度。皆さんご高齢です。入居当時30歳から40歳だとすると、丁度この乗客の方たちくらいの年齢と想像されました。

駅を出発して程なく右折、町田街道に入ります。対向車線に並ぶヘッドライト。わりと交通量は多い。

路線バスの座席は狭いですね。小さい私でも隣の方と肩が触れそう。前の座席の背もたれまでは30~40㎝。
なんとなく遠慮し合ってお互いに少しずつ外向きに腰掛けたり。
運転手の車内アナウンスのくぐもった声。ああ、そういえばそうでした。

途中バス停で、慣れた様子で乗客が乗り降りします。
そういえば、『雨のワンマンカー』では途中のバス停で降りようとする人や乗ってくる人がいません。ということは駅と団地以外で乗り降りする人は普段からほぼ皆無だったのでしょう。丘陵地帯に忽然と現れた団地という感じがします。

終点の館ヶ丘団地で下車。慣れないので支払いにもたもたなんだか焦ります。私、余所者です。運転手さんは黙って待っています。

降りたところで出発時間まで待機しているバスを撮影したのが上の写真。だから運転手さんだけ。

あたりは真っ暗。虫の音がかまびすしい。
目の前に暗く団地の影が浮かびます。団地の案内図が立っていました。
4っつの地区に分かれています。
団地内に小学校もやショッピングセンターがあるようです。当時からあったのでしょうか。
先日お会いした方から、各地の団地内に学校ができたことを伺いましたが、その通りここにも小学校があります。
団地は5階建て、階段がいくつも並ぶ横に長い建物。私が小学生の頃、国鉄アパートなど、こういうアパートがあちこちにありました。みるみる記憶が蘇ってきました。
先ほどの方から、当時はコンクリートの建物であることが新しかったとも伺いました。

しばらく敷地内をぶらぶらしましたが、我ながらいかにも不審なので、切り上げて帰りのバスに乗りました。

朝早く出て、1時間以上かけて満員電車で都心まで出て、会社で一日働いて、また1時間以上満員電車に乗り、バスで帰る。バスに乗るまでに相当疲れていたことでしょう。もう家に帰ることしか考えていないのではないでしょうか。それとも疲れた体で窓の外の闇にぽつりぽつり浮かぶ灯りを眺めて、仕事のこと、家族のこと、自分の人生に思いを巡らせていたのでしょうか。

高尾まで行って、バスに乗っただけでしたが、行ってよかったです。大分生々しく感じられるようになった、「気がします。」
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