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「左へ曲がりますご注意下さい」

2011年04月19日
サンクトペテルブルグでのお話です。

「私のかわいそうなマラート」の舞台フォンタンカ川(運河)近く、戦争博物館の周辺をうろうろしてたときのことです。

「ピピ、左へ曲がりますご注意下さい」
と女性の澄んだ声。
へえ、ロシアでもトラックがしゃべるんだな。
あれ、なんで意味が分かるんだ。
日本語!
そう、トラックが日本語をしゃべっていたのです。
直ぐに声の主を探すと、メーカーは忘れましたが、確かに日本のメーカーのトラックでした。
きっと、日本の中古車がはるばるサンクトペテルブルグに渡り、第二の人生を送っていたのでしょう。

音声を外さずに乗っていたのです。おもしろがってそのままにしていたのかもしれません。
私は妙に懐かしいような。なんだかおかしくてしばらくクスクス笑っていました。

考えてみればロシアでは車は右側通行。注意するのは右折でした。
そのうちロシア語でしゃべるトラックも現れるのでしょうか。

戦争当時の状況を知りにサンクトペテルブルグへ渡り、図らずも現在のロシアと日本のつながりの一端に出会った出来事でした。

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モスクワのスーパーマーケット

2011年04月17日
最近やっとスーパーマーケットの棚に商品が帰って来ました。
節電に努めつつ、営業時間も徐々に下に戻って来たようです。

さてモスクワのスーパーマーケット、毎日大変お世話になりました。

大きい、広い、品揃えが豊富、24時間営業が多い

商品のレパートリーは東京ならさしずめ紀伊國屋か明治屋。
もっとも日本では輸入食品ですが現地では当たり前の品揃えかも知れません。

パン好きの私としては黒パンを始め様々なパンが安く、山積みになっているのはなんともいい眺めでした。

お総菜などは係の人に量を告げて入れて貰い、レジで精算します。
係のおばちゃんやおねえさんが辛抱強くこちらの言うことをわかろうとしてくれます。
料理の中身は見た目と勘が頼り。

アイスクリームも美味しかったです。
ロシア人はアイスクリーム好き。安いアイスクリームもちゃんとミルクの味がしました。
外気は-10℃以下ですから持ち帰りは安心。
自分の部屋では二重窓の間に置いておきました。この空間は-5℃。

「BUSHIDO」というインスタントコーヒーが特設売り場に並んでいました。
日本人に好感をもってくださっているのが品物からも伝わります。
好印象を壊さないようにしなくては。

皆、カートを押して買い物をします。最近は日本でも増えましたが、モスクワでは通路が十分に広いから安心です。こういう場所のためにあるシステムだなと感じます。

驚いたのがスロープのエスカレーター。
カートで乗れるようにスロープになっていて段差はありません。
車輪が走り出さないような床面になっていました。
その分傾斜はゆるいスロープなので、横に長ーいエスカレーター。
土地の広いロシアだからこそ可能なシステムかもしれません。

レジでは係のおばちゃん、おねえさん、おにいさんが座っています。
自分でカートから商品を取り出しベルトコンベアに乗せます。
前のお客さんの品物との間には仕切りを置いて混ざらないようにします。
一人終わると、ベルトコンベアがガチャン。少しずつ進みます。
ピ、ピ、ピ
バーコードを次々読んでいくのは日本と一緒。
金額「○×△…」
でもレジに表示されるので安心。
のぞき込むと、こちらへくるっと回して見せてくれる人もいました。

困るのはコインに慣れていないので、とっさにお金が用意できないこと。
予め頭でだいたい計算して用意しておくようにしました。
だんだん小銭が貯まるので、予め小銭を計算しててのひらに用意して使いました。

袋はつきません。エコバッグは持っていかなかったのでその都度袋を貰いました。有料。
「パケト パジャールスタ」(袋 お願いします。)
ロシア語がしゃべれないと見て取ると、気を利かせて袋を付けてくれる人もいました。

結構察しの文化。

いろいろな場面で、モスクワ滞在中に感じたことの一つです。

レジが終わると、自分で商品を袋へ入れて、カートを置き場に戻します。
日本のように商品を入れる場所が見当たらないので、レジの脇でせかせか入れます。
次のお客さんがきてしまうので焦りました。

それから大きなお金で買い物するのはなるべく避けた方がいいです。
釣り銭がない場合があります。
「誰か細かいお金もっていない?」と、レジのおばちゃんがお客さんに尋ねたりします。
レジのおばちゃんも、聞かれるお客さんもそんなことへっちゃらです。でも迷惑には違いないので、両替所でルーブルに交換するときに工夫した方がいいかもしれません。

そういえば、サンクトペテルブルグののみの市で買い物をしたとき、毛布を売ってくれたおばあちゃんが釣り銭を求めて人混みで姿が見えなくなるくらい歩いて釣り銭を作ってくれました。
のみの市で買い物するときはなおさら小銭を用意しなくてはいけません。
地元の人も気をつけています。
のみの市の客にお金を崩してくれるか聞いたら(ロシア語の話せる現地の日本人を通してです)
「今日のために今週せっせと小銭を用意したんだ。冗談じゃないよ!」と言われてしまいました。ごもっとも。

スーパーのお店の人は思ったよりずっと優しかった。いやそうな顔をされたことはありません。
個人差はありますが、それは日本も同じ。
悪気なく大きなため息をついたり、面食らうことはありますが、それがロシア人のペースなんだとわかれば平気になりました。
基本的にこちらが言おうとしていることを分かろうとしてくれます。
それはスーパー以外でも、老いも若きもそうです。
おもしろいのは
「Нет!(いいえ)」(キッパリ)
と答えると嬉しそうな顔をすること。
「ハ・ハン」
(そうかそうか、わかった。じゃどうしたいのか聞きましょう)
という顔になります。
しっかり伝わっているという実感が持てることに手応えを感じるのかも知れません。

それにしても、あの黒パンの山。酸っぱい香り。ため息が出ます。
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携帯電話に寛容

2011年03月04日
モスクワの劇場は客席で携帯がよく鳴ります。

同じ着信音が繰り返しなったこともあります。回りの人は気にしているのかいないのか。とがめるような雰囲気にはなりません。気にする自分が神経質すぎるような気になってきます。

地下鉄の中でもかかってきた電話を切らずに通話している人がいました。東京の電車でもこれは見られますが。

授業中に先生の携帯が鳴り、長くはありませんが、打ち合わせらしい会話をされていることも何度かありました。

東京に比べて、電源をこまめに切る、マナーモードにする習慣、意識がすくないと思います。いい悪いを言うつもりはありません。

全体としてモスクワでは、携帯電話に対して寛容だというのが私の感想です。

とはいえ自分は余所者。それに甘えず、現地の方のご迷惑にならないよう、東京にいるときと同じように電源を切ったり、マナーモードの設定を心がけました。
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モスクワの暖房

2011年03月02日
春から真冬へ逆戻りの寒さが続いています

モスクワの建物は部屋のなかに暖房用のパイプが出ていて、そこを常にお湯が流れています。
私の使わせて頂いた部屋は室温17℃位でした。
角部屋で窓が二つあったため、これでも少し寒いそうです。他の部屋は20℃以上、汗ばむほどだったようです。

窓は二重窓。室温17℃でも、窓と窓の間は-5℃位でした。窓の外は-20℃前後。
アイスクリームなどは窓と窓の間に、冷たい飲物などは窓の近くに於いておきました。もっとも泊まった寮は食堂に冷蔵庫があるので、そちらを自由に使えます。

部屋を流れているお湯は、モスクワ市で沸かして、街中を走っています。建物毎にボイラーで沸かしているわけではないのです。お湯を沸かす工場があり、白い湯気が立ち上っています。
スターリン時代にはこのやり方になっていたと思うとのことでした。
お湯を沸かす工場
これがそのお湯を沸かしている湯気だと言っていました。

シャワーもこのお湯です。かなり熱い。たしか水と混ぜて使っていました。パイプが古いためか水はやや赤みがかっています。
飲むときは、買ってきた水を湧かします。

洗濯ものはお湯が流れているパイプにかけておくとたちまち乾きます。
特に乾燥している日は、朝6:00前に干して、出かける9:00頃には乾いていました。手洗いですから十分に絞れていませんが、乾きます。東京の部屋干しでは考えられません。

そんなわけで室内は極めて快適でした。東京に帰ってから、以前にも増して自分の部屋の寒さが身にしみました。

東京でもあんな暖房が欲しいと思っていましたが、夏の間にパイプの中が虫やネズミの巣になってしまうかもしれません。
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モスクワ地下鉄のエスカレータ

2011年02月22日
モスクワの地下鉄のエスカレーターは、長く、速いです。

有名な話ですが、本当に長いし速い。
大江戸線並みかそれよりも深いところに駅があります。多くの駅では、地上からそこまで一本のエスカレータで一気に降ります。

延々とゴトゴト。

日本と同じように左側に立って右側は空けて乗っていました。(というよりこの習慣、そもそもイギリスを始めヨーロッパで行われていたものを、海外に行く人が増えて日本に輸入されたものだと思います。私の記憶違いでなければ)

でも、おそろしく速いので右側を歩いて行く人はあまり多くありません。歩くのが怖いですし、歩かなくても十分速い。

その速さ。遊園地のアトラクションかと思わんばかり。お年寄りがよく乗れるものだと感心してしまいます。
後ろから押すようにせき立てる人はいません。暗黙のマナーで順番に乗っていました。

それにしても長いし、速い。随分前にモスクワの地下鉄のエスカレーターで将棋倒しの大事故がありましたが、さもありなんだと思いました。

この深さ、防空上の理由があったと聞いています。
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